今回、私が推薦するインクリーズヘアーの大阪店で実際にかつらを製作しました。その時の様子を簡単にまとめてみました。これで一通りの流れが分かると思いますので、これからかつらを製作しようと思う方は、是非読んでみて下さい。
なお私がオーダーしたのは、55,000円の極薄タイプのかつらです。
写真はインクリーズヘアーのスタッフさんにご協力をいただきました。ありがとうございます。
地下鉄四つ橋線四ツ橋駅2番出口を出て徒歩2分くらいで到着しました。中に入ると、スタッフの方から一斉に「いらっしゃいませ」の声が。皆さんにこやかで良い雰囲気です。
「極薄かつらの予約をしていた○○ですが」と伝えると、カーテンで仕切られたスペースに案内してもらえました。
シート、洗面台と鏡が備え付けられた、理容室の一角のような感じで、清潔感がありました。「お飲み物はいかがですか?」とたずねられ、なんだか王様気分です。お茶かコーヒーを出してもらえるようなので、お茶をお願いしました。
しばらく待つと、スタイリストの方が来ました。ご挨拶をいただき、さっそくカウンセリングです。
カウンセリングでは、「どの部分の髪を増やしたいのか」「どんなヘアスタイルにしたいのか」「これまでカツラを使ったことがあるか」などの質問をされました。
あわせて、髪のサンプルを見せてもらいながら「どの髪質がいいか」「髪の長さはどのくらいにしたいか」「白髪をまぜるか」などの希望を聞いてもらえました。
カツラのベースを作るために、まず頭の型取りをします。ラップで頭をぐるぐる巻きにしてテープで固定し、手早く型を取っていただきました。ラッピングされる自分の頭を鏡で見ているのは、なんとも珍妙な心持ちでした。所要時間はだいたい20分くらいです。
今回取った型でかつらの製作に入ります。完成迄、約40日間待たなくてはなりません。担当の方から、後日ご連絡をいただくということで、その日は終了です。
そして約1か月後、待望のかつらが出来上がったと連絡をいただきました。嬉しくて気持ちが焦る中、仕事を終えて再び大阪本店へ参上しました。
カツラ装着後のヘアスタイルに合うように、自毛をカットしてもらいました。
インクリーズヘアのスタイリストさんは、皆さん美容師か理容師の経験をお持ちのとのことです。所要時間はだいたい20分くらいです。
自毛をカットしたら、いよいよカツラを装着です。私はシリコン接着剤での装着をお願いしました。カツラを乗せる部分にギュッギュッと軽く押さえるように接着剤を乗せていき、10分ほど乾かしてから、カツラを装着してもらいました。
髪の薄かった頭頂部が見違えるほどボリュームアップしていて、感動しました。所要時間はだいたい20分くらいです。
完成直後のカツラは、髪の長さがチグハグなので、ヘアスタイルの調整も兼ねてカットします。ハサミでバサバサと端を揃えるのではなく、何本かをまとめて梳くような感じでカツラの髪を落としていきます。髪の毛は伸びていくうちに長さや太さに微妙な違いが出てくるものなので、キレイに揃いすぎていると逆に不自然なのだそうです。その自然な風合いを出すために、あえて梳くような切り方で不揃いに整えているとのことでした。
また、カットやヘアスタイルの調整はとても手際がよく、「髪はいつもてきとーにボサボサしてるんですよね」と話したら、「こんな感じでどうでしょう?」といろいろなスタイルを実際に作って提案してくれました。お客さんの顔の特徴に応じて、似合うヘアスタイルを考えてくれます。アイドルや俳優の写真を見せて、こんな風にしてください、でもOKだそうです。私の場合はだいたい20分くらいでしたが、スタイルにこだわる方はもっとかかると思います。
カツラを購入されたお客様の大部分は、「自信がついた」「気持ちが前向きになった」という感想を話されるそうです。特に「気持ちが前向きになった」と言ってもらえると嬉しいと、スタイリストさんは話していました。その気持ち、分かりますね。
見た目もそうですが、普段はあまり違和感を感じません。頭にかつらがあることを時々忘れて、触って思い出すことがあります。
かつらがあるのを一番実感するのは、髪を洗うときですが、感覚的には「頭皮の上に薄皮一枚追加されている」感じで、こちらもあまり異物感はありません。
皆さんも、是非一度体験してみてはいかがでしょうか。